どうもフォレケンです。

レポートを書くのがはじめてで、何をどうすればいいのか全く分からない…
今まで自己流でレポート書いてたから成績が悪い…
こんな大学生の悩みを解決します。
そこで本記事では、
- 「学習・感想・読書・実験」レポート
- 「表紙・本文」
- 「ワード・手書き」
- 「タイトル・序論・本論・結論・参考文献」
それぞれの書き方を、見本や例を使って解説します。本記事を読むことで、書き出し方・締め方・まとめ方が分かり、
「スラスラと文章が書ける」
「分かりやすいレポートが書ける」
こうなること間違いなしです。
目次
レポートとは
一般的にレポートとは、小中学校で書いてきた「作文」とは全く違うものです。
作文:自分の経験や感想を中心に書くもの
レポート:客観的な根拠をあげて自分の主張を書くもの
ただ、大学の課題レポートは種類が多く、中には作文のようなレポートも存在します。
- 学習レポート
- 授業の感想
- 読書レポート
- 実験・実験レポート
以下でレポートの種類と特徴を紹介します。
「学習レポート」の書き方
決まったテーマについての文献を読んで、文章を書く一般的なレポートです。
よくあるレポート課題は次の3つ。
- 「レポートにまとめなさい」
- 「~について論じなさい」
- 「意見を述べよ」
これらの文章の構成・書き方は一緒です。ただ、「レポートで何を求められているか」が違います。以下で解説します。
「自分の意見」はいりません。
主張するのは、テーマの「要点」です。
なぜなら、レポートにまとめるのは、テーマの内容を理解するのが目的だからです。
1.要約して要点を見つける
2.要点を軸に文章を再構成する
「自分の意見」は無くてもいい。
主張するのは、「〇〇は△△である」ということ。
したがって、レポートでは「〇〇は△△である」ということを、証拠を出して証明していけばいい。ただ、「何を証明するか」は自分で考えなくてはいけません。
【例】
~について〇〇という意見(データ)がある。反対に△△という意見(データ)もある。~という理由で~は~である。
主張するのは、「自分の意見」です。
【例】
~に賛成だ。(~をするべきだ。)~というデータ(意見)がある。~というメリットもある。よって、私は~と考える。
「授業の感想(リアクションペーパー)」の書き方
講義の感想や、講義で触れたことを批評するレポート。
出席点もしくは小レポートとして課題がだされるパターンが多い。このようなレポートを書くコツは、
- 論点を一つに絞る
- どう思ったかは”端的に”書く
- 「そう思った理由」をしっかり書く
この3つ。
詳しい書き方については他の記事で解説します。

「読書レポート(ブックレポート)」の書き方
指定された本の要約や意見を書くレポート。
読書レポートでは、「何を求めているか」に注意する必要があります。
- 意見
→根拠をもとに「賛成反対」「良し悪し」を客観的に判断 - 感想
→主観的に「自分の思ったこと」を述べる - 批評
→価値のあるところを紹介する
詳しい書き方については他の記事で解説します。
「実験・実習レポート」の書き方
文系だと実習や調査(アンケート・インタビュー)、理系だと実習や実験を行って分かったことを報告するレポート。
目的は、調査結果の分析方法を学ぶこと。
この手のレポートでは、あまり評価に差がつかない。抑えておくべきは、
- 「レイアウト」を綺麗に
- 「考察」の書き方を知る
この2点です。
・結果→事実
・考察→理由・比較・解決策
・感想→感情・経験談
他のデータと結果を比較する
「理論・仮説では…」
「他の条件のデータだと…」
その結果になった理由と解決策を書く
「なぜ上手くいったのか」
「なぜ上手くいかなかったのか」
「どうすれば上手くいったか」
結果の疑問点を調べる
「結果から〇〇は△△ではないのか?」
評価が上がるレポートの書き方
レポートの評価基準は、生徒には分かりずらい。
そこで、
- 評価を下げる行為
- 評価が上がるポイント
を以下で紹介していきます。
評価を下げる行為
大学では様々なレポート課題があり、それぞれ書き方が違います。ただ、どんなレポートでも評価基準の根底は一緒。
それは「言いたいことが伝わるか」です。
なにを伝えたいか分からないレポートの評価が落ちるのは当然です。評価を下げる行為として、よくやってしまうのが、
- 根拠のない「主張」をする
- 「事実」と「主張」の区別ができない
- なにを「主張」したいか分からない
この3つ。
「読み手に何を伝えたいか」
これだけ意識しておけば、平均レベルの成績は余裕でとれます。
もちろん、
- 誤字脱字
- 出典・引用
- 字数制限
を気を付けるのは”当たり前”として話しています。
評価が上がるポイント
レポートの成績を手っ取り早く上げたいのなら、最も意識するべきは「読みやすいレポートをつくること」です。
特に、
- 「見た目」を整える
- 読みやすい「文章構成」
- 授業内容をふまえた内容
この3つを意識しておけば、間違いありません。
これらに加えて「独自の視点」があれば、さらに成績は上がるでしょう。
レポートの形式:レイアウトと書式
レイアウトの汚いレポートを見ると、不真面目に書いてる印象がついてしまう。
実際に文章を書く前に、レポートの体裁を整えることを意識するべき。
- レポートの形式
- 表紙と本文の「レイアウト」
- 「ワード」と「手書き」の書き方
- 「引用」の方法
を以下で紹介します。
レポートの形式
【レポート用紙】
用紙サイズはA4
【ホチキス】
複数枚になったレポートは、ホチキスで「左上」をとめる
レポートの「表紙」の書き方

レポートに表紙をつけるのは常識です。
レポートの表紙に必要な項目は、
- レポートのタイトル
- 講義名
- 担当教員名
- 提出日
- 学部学科
- 学籍番号
- 氏名
これらを記載しておけば大丈夫。
表紙がないレポートの作成方法やページ番号については、レポート表紙の書き方をどうぞ。

【字体】
→ゴシック体もしくは明朝体
【フォントサイズ】
→2行以内におさまる程度
レポートの「本文」の書き方


本文のレイアウトは、
- 文字数が多い場合は「見出し」をつける(3000文字以上が目安)
- 「段落」をつかって読みやすく
- 複数枚ある場合は「ページ番号」をつける
- 図の見出しは「下」に、表の見出しは「上」に
これが基本。
「ワード」を使ったレポートの書き方
大学のレポートは、Wordで書くことがほとんど。
- フォント
- 文字サイズ
- 余白
などは初期設定のままで大丈夫。教授から指定があった場合のみ、書式をかえれば問題はありません。
もしも、ワードを使ったことがなくて「設定方法が全く分からない…」という人は、ワードの書式設定をどうぞ。
【字体】
→ゴシック体
【文字の大きさ】
→12pt(大見出し)
→11pt(小見出し)
【字体】
→明朝体
【文字の大きさ】
→10.5pt
横書きのレポートでは、算用数字を使うのが一般的。
1ケタの場合
→全角
2ケタ以上の場合
→半角
「手書き」レポートの書き方
手書きで書く場合も、パソコンで書く場合と同じようなレイアウトで良い。
【筆記用具】
シャーペンでもボールペンでも可
【レポート用紙】
市販の手書き用レポート用紙
【表紙で使う用紙】
手書き用レポート用紙書いてOK。詳しくはレポート表紙の書き方をどうぞ。
レポートの「引用」の書き方
レポートで引用をするときのルールは、
- 引用した部分を「」で囲む
- そのままの文章を引用する
- 参考文献に出典を書く
この3つ。レポートに出典を明記しないと、盗用・剽窃(コピペ扱い)となってしまいます。
【引用の例】
小林(2010)は、「レポート作成法は社会に出てからも役に立つものである」と述べている。
【引用】
→もとの著作物から「そのまま」使うこと
【参考】
→もとの著作物の内容を「要約して」使うこと
【出典】
→引用または参考にした「著作物そのもの」のこと
引用したり、参考にした文献があったら、参考文献(出典)をレポートの最後に記載します。この書き方はあとで解説します。
レポートの構成
評価されるレポートを作成する上で、最も大切なのは「構成」です。構成を練るだけで、
「文章がスラスラ書ける」
「読みやすい文章が書ける」
このように構成によって、良いレポートか悪いレポートかが決まるといっても過言ではありません。
レポートの構成を練るときの正しい順序は以下の通り。
1.「テーマ」を決める
2.「情報収集」をする
3.自分の「主張」を決める
4.章(段落)で書くことを「箇条書き」する
5.文章を書いていく
レポートの構成は、小中高でもやってきたように、
- タイトル
- 序論
- 本論
- 結論
- 参考文献
これらを要素にしてレポートを作っていきます。それぞれの書き方について、これから解説していきます。
レポートの「タイトル」の書き方
評価されるタイトルの付け方は、
- 具体的に書けるか
→お題のキーワードを「狭く深く」設定 - 議論する価値があるか
→「意義のある問い」をタイトルにする
この2つ。
キーワードは狭く深く設定したほうが書きやすい。
広いテーマを設定してしまった場合、内容が薄くなってしまう。そして表面的な考察ばかりに。逆に、狭いテーマの考察は当然深いものになります。
また、キーワードが広いと自分の主張したいことがたくさん増えて、「何を言いたいのか」が曖昧になってしまう。何度も言うように、レポートを通して自分が「主張したいこと」が伝わるものにしましょう。
テーマの範囲が広すぎる
(例)地球温暖化問題についてどう考えるか
テーマが抽象的すぎる
(例)人間はどうあるべきか
反論の余地がない
(例)絶滅危惧種を守るべきか
1.指定された「トピック」
(例)環境問題について
2.「キーワード」を絞る
(例)外来種、森林破壊、海洋汚染
3.意義のある「テーマ」を設定
(例)海洋汚染の有効な解決策はあるのか
意義あるテーマを見つける方法として、
「~とは?」
「~の仕組みは?」
「〇〇と△△の関係性は?」
「~の解決策は?」
「~の賛否が分かれる点は?」
このような視点でキーワードを見てみることが重要。
レポートの「序論(書き出し)」の書き方
レポートの書き出しでは、「どんなことを問題として取り上げるのか」を具体的に説明する必要があります。
- テーマは何か
- 問題点
- 考察する理由・目的・意義
を書くようにしましょう。
序論は全体の5~10%ぐらいの文量を目安に書くのがベターです。
【序論】
日本人はラーメンがとても好きな民族である。
→テーマしかし、ラーメンの具材には、貴重な食材や高価な食材が入っているわけではなく、高級な食べ物というわけではない。
→疑問の提起それにもかかわらず、次々と新しい味のラーメンが開発され、新しい店がオープンし、人気の店になると客が行列する。それは一体なぜなのだろうか。
→問いかけそこで、日本人がラーメンを好きな理由について述べていく。
出典:青い空の雲
→レポートしたい事
レポートの「本論」の書き方
本論では、主張したいことの「根拠」となることを述べます。
- データ
- 事実・具体例
- 他者の考え
- 自分の考え
などを書いて、主張したいことをサポートするイメージです。文字数を稼ぎたい場合は、この根拠となる部分を増やせばいい。
本論は全体の80%ぐらいの文量を目安に書くのがベターです。
【本論】
1.戦後の食文化の変化
戦後の日本は食の欧米化が進み、肉などの動物系の食材を多く食べるようになった。肉には脂がのっているため、日本人は動物の脂を好むようになったのである。2.日本人の麺食文化
日本の食文化は古来より様々であることも大きな理由である。小麦粉を原料にした麺だけでも、そうめん、うどん、きしめんと太さや形状が様々な面がある。更にはつゆにつけて食べたり、温かいスープに入れて食べたり、生醤油をかけて食べたりと食べ方も様々である。日本人は元々とてもラーメンが好きな民族なのである。3.炭水化物と脂を好む食文化
出典:青い空の雲
日本人は炭水化物と脂の組み合わせをとても好む味覚を持っていることも理由の一つである。例えば寿司はシャリという炭水化物の上に脂ののった魚の切り身をのせた典型的な日本人好みの食べ物である。その他、カツ丼や天丼などの丼もの、ハンバーガーのような食べ物も全て炭水化物と脂を組み合わせた食べ物なのである。
→理由の箇条書き
これはあくまで、分かりやすく書いた例です。より説得力のある文章を書くには、
- 「統計データ」や「文献」を引用
- 「反対」の意見やデータも書く
これらを本文に盛り込みましょう。
レポートの「結論(まとめ)」の書き方
結論はレポートの締めです。
- 本文のまとめ
- 主張したいこと
- 今後の課題
を書いていきます。
結論は全体の10%ぐらいの文量も目安にするのがベターです。
【結論】
ラーメンはジャンクフードの代表格として見られがちであるが、それでもその人気は全く衰えることはなく、今日も人気店には長い行列ができている。ラーメンがそこまで、日本人を引き付ける理由は、日本人が好む食の条件を全て満たしているからなのである。
→本論のまとめつまりラーメンは日本人が好きになるのが必然の日本人の国民食なのである。
出典:青い空の雲
→言いたい事
レポートの「参考文献(出典)」の書き方
もし参考にした文献がなかったとしても、参考文献は書いておくべき。
なぜなら、参考文献がないレポートは「片手間にレポートを書いてるな」という印象が強い。逆に、参考文献を書いていると、
「きちんとトピックについて調べて、真面目に書いたんだな」
というのが先生に伝わります。参考になりそうな本をAmazonとかで探して、”そっ”と最後に1つ2つ記載しておけばよいです。
【書籍の例】
山口百惠,蒼い時,集英社,1980.
【論文の例】
桂 三枝, 落語とIT, 情報処理 52(2), 2011-02.
【Webの例】
科学技術振興機構, 参考文献の役割と書き方, 2011-03, 閲覧日 2020-10-29, http://jipsti.jst.go.jp/sist/pdf/SIST_booklet2011.pdf (PDF).

レポートの文章表現の基本
文章表現を誤ってしまうと、減点対象になってしまいます。
減点されないレポートの文章は、
- 分かりやすい文章
- 客観性のある文章
この2つです。それぞれ解説していきます。
書き出しは「言いたいこと」を書く
読みやすい文章を書くために、「PREP法」を使ってレポートを書くべき。
PREP法とは、英語の頭文字をとったもので、
- Point:要点(結論)
- Reason:理由
- Example:具体例・データ
- Point:要点(結論)
この順序で文章を書いていく方法です。「レポート全体の結論」「章の要点」「段落の要点」はPREP法を使って書くのがオススメ。はじめと後を「要点」でサンドイッチすることで、
「長々と書いているけど、こいつは結局何が言いたいんだ??」
となることを防ぐことができ、読みやすい文章にすることができます。
特に、大学の「論述式テスト」ではPREP法を使わないと高得点は絶対にとれません。詳しくは高得点をとるためのテスト勉強方法をどうぞ。
分かりやすい文章を書くポイント
読みやすい文章を書くには、
- 文末は「~だ」「である」調にする
- 一文を短くする
- 「二重否定」は避ける
この3つを特に気を付けなくてはいけません。以下で詳しく解説します。
レポートの文末で「です」「ます」調を使うのはNG。
レポートでは「である」調を使うのが一般的です。ただ、文末が「~である。~である。~である。」のように、同じ表現が続くと”小学生みたいな文章”に仕上がってしまう。
「~に違いない」
「~といえる」
「~べきではない」
このような文末表現を使って、同じ文末表現が続かないように工夫しましょう。
「1つの文章に主語は1つ」が目安。
1つの文章に「~は」「~が」などの主語が複数入っている場合、文を分割したほうが読みやすくなります。
悪い例
「一文を短くすると主語と述語が読み手に分かりやすくなることで、評価が上がるので、読みやすい文章を書くには、一文を短くするべきだ」
良い例
「読みやすい文章を書くには、一文を短くするべきだ。一文を短くすることで、主語と述語が読み手に分かりやすくなる。したがって、一文を短くすると評価が上がるのだ。」
悪い例:「~ではないとは言えない」
↓
良い例:「~と言える」
客観性のある文章を書くポイント
何度も言いますが、レポートは「客観性」がないと意味がありません。客観性を高めるためには、
- データ(文献)の引用
- 客観的な文章表現
この2点が絶対に必要です。そこで、客観性を高める文章を書くコツを紹介します。
自分の意見は「言い切る」のが基本。
ただ、根拠がきちんとあるのが前提条件です。きちんと自分の主張ができるように、根拠をたくさん用意しておきましょう。
悪い例
「~と思う」
「~と感じる」
「~かもしれない」
良い例
「~と考える」
「~と判断できる」
「~するべきだ」
話し言葉は、レポートでは厳禁です。
レポートで使ってしまいがちな話し言葉を以下で挙げておきます。
話し言葉 | 書き言葉 |
---|---|
とても | 非常に |
全然 | 全く |
一番 | 最も |
絶対に | 必ず |
だんだん | 次第に |
いつも | 常に |
レポートに抽象的な表現はいらない。
なぜなら、読んでも意味がないからです。こんな無駄な文章は、「とにかく何かしら文章を書かないと」という人が書いてしまいがち。もしも、文字数を稼ぎたいのなら、
「根拠を増やす」
これ一択です。
悪い例
「いつか実現できる日が来るかもしれない」
「何かしらの対処をするべきだ」
個人的な内容を書いていいのは感想文だけ。
- 経験談
- 自分の感情
こんな内容の文章はレポートにはふさわしくありません。
一人称(私は~)は、できるだけ使わないほうが無難です。ただ、どうしても使わないといけないときは、「自分は~」ではなく「私は~」を使うのが一般的です。
悪い例
「私の経験では~」
「~嬉しかった記憶がある」
「私の知る限りでは~」
「そこで思いついたのだが~」
詳しくは他の記事で解説します。



レポートの書き方を学べるおすすめの本
「大学の成績は、参考書を手に取るかどうかで決まる」
大学生のほとんどは、レポートの書き方を知らずに、自己流でレポートを書いてしまっています。
そんな中、自分だけ書き方を知っていると、他の人よりも出来のいいレポートが書ける。つまり、本を読んで少し勉強するだけで、良い成績が取れるようになるのです。
特に文系の学生は、こんなサイトを見るよりも、一冊本を買っておいたほうが何十倍もいい。世の中には、役に立つ本がたくさんあります。
人気No.1の本です。
レポートで注意すべき点。論証の仕方。わかりやすい文章の書き方。
分からないことを、多くの例を使って教えてくれます。他の本と違って、実際に文章を組み立てれるようになるのがいいところ。ダントツでおすすめの本です。
大学教授が書いた本なので、教授がどういうところを見て採点しているのか分かる。そして、点数が取れるコツが掴める。
もしレポートを自己流で書いているなら、成績がかなり伸びるかもしれない。
その他「レポートの書き方が学べる本」について詳しく知りたい人は、こちらをどうぞ。
