レポートを上手く書くならこの本がおすすめ

文章作法の基本のキ|読みやすい文章を書くための極意を伝授する

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こんな疑問を解決します。

  • 文章を書くのにたいして苦手意識がある
  • 文章力でレポートの評価をあげたい
  • 自分の文章が、わかりやすく書けているのか確かめたい

たしかに今思えば、高校の現代文では、文章の「読み方」ばかり教わってました。だから「書き方」を知らない。文章を書いてこなかったから、うまいかどうかも分からない。

そのような理由で、自分ではうまく文章を書いているつもりでも、実は下手な文章しか書けないという人が多いのです。

そこで、この記事では「わかりにくい文をわかりやすくする方法」を解説します。読むと、すっきりした文章が書けるようになるはずです。

結論

分かりやすい文章を書くには、一文を短くすればいい。

わかりやすい文章の基本

分かりやすい文章を書くために意識すべきことは、これだけ。

一文を短くする

ここで「それだけでいいの?」と思った人もいるでしょう。信用できない人のために、その根拠を教えます。

実は、以下で紹介する3つの基本を守れば、おのずと一文が短くなるのです。


一文一義で書く

一文一義とは何か。

意味は、「ひとつの文にイイタイコトはひとつまで」です。裏返して言えば、イイタイコトが何個も入っている文は、本当に伝えたいことがあいまいになるということです。

悪い例
大学のテストで好成績を残すのは、しっかりと対策ができている人であり、授業をサボらずに出席したからといって、必ずしも成績が良いとは言えない。

良い例
大学のテストで好成績を残すのは、しっかりと対策ができている人である。授業をサボらずに出席したからといって、必ずしも成績が良いとは言えない。

悪い例は、もちろん読めはします。でも、なんか読むのがしんどい。それは文が長ったらしくて休憩できないないからです。

そのいっぽう、良い例は読みやすくなりました。「。」を付け加えただけなのに、リズム感があります。そして、ひとつひとつの文の意味がはっきりとわかります。


主語と述語を対応させる

主語と述語のおそろしいところ。

それは、文章が長くなればなるほど、お互いに対応しているか分からなくなってしまうところです。

悪い例
レポートを早く書くコツは、いきなり書こうとしないで、準備をしっかりとすると書けるようになる

良い例
レポートを早く書くコツは、準備をしっかりとすることである。いきなり書こうとしてはいけない。

悪い例は、主語と述語が対応してないのが一目瞭然。違和感しかありません。しかし、書いてる本人は気付かないことも多いです。

この手のミスの一番の対処法は、文の最後まで主語を把握しておくこと。だけど、書きときに常に意識しておくのもわずらわしい。そこで良い例のように、文を短くして対処するのをおすすめしています。


修飾語・被修飾語は近くにおく

修飾語は「気遣い」です。

意識しだいで簡単に、読みやすくも読みにくくもなります。

悪い例
教授はきつい言葉で、スマホをいじりながら授業を受けている学生に注意した。

良い例
スマホをいじりながら授業を受けている学生に、教授はきつい言葉で注意した。

悪い例はいったん教授を想像させておいて、途中にスマホ、学生が登場。そして、また教授がでてくる。振り回してくれるじゃないか。

いっぽう、良い例は、修飾語がどこにかかるのか意識しなくていい。ストレスフリーです。

長い文を短くする方法

文を短くするときにすることは、主に4つ。

文を短くときにすること

  • 「。」で文を切る
  • 文章の順番を変える
  • 接続詞で補う
  • 無駄なところを省く

これらを使いこなせれば、分かりやすい文章を書けること間違いなし。しかし、こんな意見もあるでしょう。

「文を短くしろと言われても、そもそも自分の文が長いのか短いのかわからない」

と。おっしゃるとおりです。そこで、「こんなときは文を短くできるよ」というシチュエーションを紹介します。

主語の修飾語が長くなったら分ける

悪い例
レポートを早く書こうとして、準備をせずにすぐに書き始めようとするせっかちな人は、レポートを書き終えるのが遅い。

良い例1
せっかちな人は、レポートを書き終えるのが遅い。なぜなら、準備をしないですぐに書き始めてしまうからである。

良い例2
せっかちな人は、レポートを早く書こうとして、準備をせずにすぐに書き始めようとする。そうすると逆に、書き終えるのが遅くなってしまう。

主語を後回しにされると、「何について話をしているのか」イメージしにくくなります。主語はなるべく早く提示する。これが鉄則です。

理由が長くなったら分ける

悪い例
文章の全体像が見えないままレポートを書き進めてしまうと、途中で筆が止まったときに、それ以上書けなくなってしまうので、書き始める前に、構成を考えなくてはならない。

良い例1
文章の全体像が見えないまま書き進めてしまうと、途中で筆が止まったときに、それ以上書けなくなってしまう。そのため、レポートを書き始める前に、構成を考えなくてはならない。

良い例2
レポートをスムーズに書くコツは、書き始める前に構成を考えることである。文章の全体像を把握することで、途中で詰まることなく書き進められるようになる。

主張をはっきりとさせたい場合は、良い例2のように、理由をうしろにもっていくと効果的です。

「~が、~であり、~し、~され、」とつなぐのを避ける

悪い例
感想文は自分の思いを表現するための文章であるが、レポートは読んだ人全員が納得するための文章である。

良い例
感想文は自分の思いを表現するための文章である。その一方、レポートは読んだ人全員が納得するための文章である。

「~が」はさまざまな意味で使えるので、よく使っている人も多い言葉です。しかし、ほとんどの場面で必要ありません。「。」で切って言い換えましょう。

同じ単語・同じ意味の単語を2つ以上入れない

悪い例
レポートは、主に説明型のレポートと論証型のレポートに分けられる。

良い例
レポートは、主に説明型と論証型に分けられる。

何度も同じ単語を使うとき、ほとんど省略できます。ひとつの文に限らず、周辺で同じ単語を連続して使っているときも、同じく省略するべきです。

「~というのは」を削る

悪い例
文章というの

良い例
文章は

「という」はムダなことがほとんどです。省くとすっきりした文になります。

その他:わかりやすい文を書くコツ

その他、補足的にわかりやすい文を書くコツを紹介します。

「の」を具体的にする

悪い例
日本雇用体制の変化

良い例
日本における雇用体制の変化

「〇〇の〇〇の〇〇」のように「の」が連続するのは、気持ちが悪い。できる限り言い換えるべきです。

悪い例
教授

良い例
教授が書いた本・教授が持っている本・教授について書かれた

「の」はときとして、複数の意味を含んでいることがあります。もし具体的に言えるのなら、そうしたほうがいいです。

「もの」「こと」を具体的にする

悪い例
自分の文章を他の人に見てもらうことがないので、

良い例
自分の文章を他の人に見てもらう機会がないので、

「もの」「こと」は言い換えられないこともあります。しかし、具体的な言葉があるのなら、必ず言い換えましょう。

読点で意味を区切る

悪い例
教授は急いで私が書いたレポートを採点した

良い例
教授は急いで私が書いたレポートを採点した
教授は急いで私が書いたレポートを採点した

「、」の位置で、文の意味が変わることがあります。修飾語が多い文の場合、とくに気をつけましょう。

指示語を使いすぎない

悪い例
このように、このデータはこれらの方法を用いて得ることができた。

「この・これら」が、どれを指しているのか。困惑している読者が容易に想像できます。

こうならないためにも、指示語を使うときに書き手がすべきことは2つあります。

  • 何を指しているのか把握する
  • 本当に必要か検討する

ぜひ意識しましょう。

まとめ

最初から完璧な文章を書こうとしない。

最初から手直しのいらない文章を書ける人は、滅多にいません。それぐらい完璧な文章を書くのは、むずかしいことです。

少しぐらい読みにくい文章でも、書き進める。後で書き直せばいいんです。何度も書き直していくうちに、文章力がついてくるはずです。

結論

分かりやすい文章を書くには、一文を短くすればいい。


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