この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
このような疑問を解決します。
- どんな表現をつかうか具体的に知りたい
- 使ってはいけない言葉を知りたい
たしかに、レポートは感想文やエッセイと違って決まりごとが多いです。
決まりを守っていないと、評価が下がることもあります。それなのに、大学で書き方を教えてくれない。
そこで本記事では、レポートにふさわしい表現を紹介します。
結論
レポートにふさわしい表現を使えば、内容がイマイチでもそれなりの文章に見える。
もし「レポートの表現を知る前に、文末表現について知りたい」という方がいれば、こちらをどうぞ。
レポートの文末表現|「ですます」口調や「思う」を語尾で使わない目次
大学生が使いがちな間違った表現
大学生がレポートに書いてしまいがちな言葉を以下にまとめました。
あるあるなので、やってしまっていたという人は多いはず。もしやっていたという人はすぐにでも辞めたほうがいい。
単語の意味が分からなかったので調べてみたら、
「単語の意味が分からなかったので調べてみたら、~」
こんな文章を書く人の魂胆は見え見えです。目的は2つのどちらかでしょう。
- 文字稼ぎ
- 調べましたよアピール
どちらにせよ、評価は下がってしまいます。「~について調べてみた」と宣言するほどのことではないからです。レポートの流れを止めてまで、調べた報告をする必要はありません。
ここはさらっと述べるのが、ベストの選択です。
「〇〇の意味は~」
「ここで言う〇〇とは~」
このように言い換えればOKです。
~を学んだ。これからは~したい。
最後の文での決意表明。
これを書いしまうのは、しょうがない。小中高では前向きな感想を最後に書いておけばよかったんだから。しかし、レポートは感想文とは違います。
- 感想文
自分の思いや感情を伝える文章。自分を見つめなおし、人間的な成長をするのが目的。 - レポート
自分の感情や思いを排除した文章。客観的に論理的に分かりやすく説明や意見を書く。
レポートでは、簡潔に意見と根拠を伝える。それがすべてです。最後はあっさりと終わらせましょう。
単位をください。お願いします。
「単位をくださいと書かれたレポートを見ると、単位をあげたくなくなる」
と、ある教授が言ってました。よく考えてみれば当然のことです。「勉強しろと言われたから、やる気がなくなった」これと同じ心理が、教授の心にも働いているのです。
なにはともあれ、「単位をください」と書くのはムダなことです。単位を取りたければ真摯にレポートに向き合うしかありません。
なんでもかんでも漢字表記にする
やたら漢字表記にしたがる心理は、おそらくこうです。
- おカタい文章を書かなくては
- 漢字をつかうことで賢くみせたい
たしかに漢字はできるだけ使ったほうがいい。しかし、それはときとしてレポートを読みにくくしてしまいます。賢くみえても、読むのにストレスだったら意味がありません。
このような理由から、漢字を使わないことがあります。新聞や本では、以下の表現をすることが一般的になっています。
漢字での表記 | 一般的な表記 |
---|---|
正しい物 | 正しいもの |
間違える事 | 間違えること |
調べた時 | 調べたとき |
今の所 | 今のところ |
~の為に | ~のために |
何故 | なぜ |
従って | したがって |
~の様に | ~のように |
~することが出来る | ~することができる |
レポートでよく使う表現
レポートでよく使う表現についてまとめました。
筆者が進行役をつとめる
「進行役」とは何か。
ここでは以下のような表現を「進行役」と呼んでいます。
・次に〇〇の点について検討する。・・・
先に何について話すか伝えておく。そうすることで、読み手に読む準備ができます。読む準備ができると、レポートが読みやすくなります。
ただし、頻繁に使うことはありません。いちいち宣言をされたら、わずらわしいですから。進行役の出番は、新たな論点・データを提示するときだけだと思っていいです。
接続詞の使って論理的に書く
他の文章に比べて、レポート(論文)では接続詞をかなり使います。
その根拠として『書きたいことがすらすら書ける!「接続詞」の上手な使い方』に書かれているデータを紹介します。
- 小説・エッセイ・コラム
10文に1文の割合 - 論文
4文に1文の割合
このように論理的な文章を書くためには、接続詞が必要不可欠です。しかし、「接続詞をうまく使いこなせない」という人も多いはず。
そこで、接続詞をうまくつかったテクニックを伝授します。
接続詞をつかって、文章構成の組み立てをするのです。レポート用紙1枚程度の課題なら、すぐに書き上げることができます。
〇〇の問題についてまとめなさい
〇〇の問題点は3つある。
第一に、~が問題である。・・・
第二に、~が問題である。・・・
第三に、~が問題である。・・・
以上から、〇〇の問題には、~という共通点がある。・・・
〇〇について意見を述べなさい
~という背景がある。・・・
しかし、その背景には~という問題がある。・・・
そこで、本レポートでは~について述べる。・・・
〇〇に関して、「自分の主張」だと考える。
なぜなら、~だからだ。・・・
いっぽうで、「反対意見」という意見もある。・・・
たしかに、「反対意見」も一理ある。・・・
しかし、「反対意見」よりも「自分の意見」のほうが優れている。・・・
なぜなら、~だからだ。・・・
したがって、「自分の主張」だと考える。・・・
ただ、注意してほしいことがあります。接続詞は便利なアイテムですが、使いすぎはよくありません。
良くも悪くも、接続詞をつかえば、筋の通った文章にみせることができます。一見、つながった文章に見えていても、よく読んでみると筋の全く通ってない。なんてことになりかねません。
内容で論理をつなげてください。接続詞はその補助です。
引用元を書く
レポートでは、引用元を書くことが多い。
いわば「自分は他人の意見・データをコピペしてないよ」という証明です。書く際は、次のような表現をします。
〇〇によると、日本の人口は~人である。
この点については、〇〇が~と述べている。
〇〇によれば、~は~であるという。これは〇〇の~に関する見解と一致している。
このように「誰がこの意見を言っていたのか」「どこからこのデータを入手したのか」いちいち書かなくてはいけません。面倒です。
しかし、悪いことばかりではありません。引用をすれば、いいこともあります。というかむしろ、いいことのほうが多いです。
引用するメリット
- 文字数を稼げる
- 客観的な文章になる
引用できそうな箇所があったら、レポートに取り入れるのがおすすめです。
客観的に表現する
例えば、この文章をよんでどう感じますか。
日本の人口は多い。
もちろん韓国からすると、日本の人口は多い。合ってます。しかし、アメリカからすると日本の人口は少ないのでは?
つまり、この例文は、筆者の主観的な表現なのです。レポートにふさわしいとはいえません。
そこで、客観的な文章に言い換えます。効果的な方法は2つです。
客観的な文章にする方法
- 数字を使う
- 比較をする
この方法をつかって、先ほどの例文を言い換えてみます。
・総務省の統計データによると、日本の人口は1億2536万人である。
・韓国の人口に比べて日本の人口は多い。
どうでしょうか。誰が読んでも、受け取りかたは同じになるはずです。
客観的な文章に言い換える方法は、さまざまなところで応用できます。数字を使う。比較する。この2つはよく覚えておきましょう。
その他:よく使う表現
レポートでよく使う表現 |
---|
〜(というの)が通説である。 |
前述(上述)のとおり、 |
〜は今後の課題としたい。 |
一覧:レポートらしい言葉に言い換え
レポートにふさわしい文末表現をピックアップしてまとめました。
接続表現
口語表現 | レポートらしい表現 |
---|---|
だけど・でも | しかし・ところが |
だから | したがって・そのため・それゆえ |
~けど | ~だが |
~ので | ~ため・~という理由から |
~のに | ~にもかかわらず |
~ていて | ~ており |
副詞表現
口語表現 | レポートらしい表現 |
---|---|
やっぱり | やはり |
全然 | 全く |
全部 | 全て |
一番 | 最も |
絶対に | 必ず |
多分 | おそらく |
とても・すごく | 非常に・大変・極めて |
ちょっと | 少し |
もっと | さらに・より |
だんだん | 次第に・徐々に |
どんどん | 急速に・急激に |
だいたい | 約・およそ・ほぼ |
はっきり | 明確に・明瞭に |
しっかり | 十分に |
述語・文末表現
口語表現 | レポートらしい表現 |
---|---|
です・ます | だ・である |
かもしれない | 可能性がある |
したほうがいい | すべきである・する必要がある |
しなくてもいい | する必要はない |
たくさんある | 多く存在する |
じゃない(か) | ではない(か) |
~と言う | ~と述べている |
~と書いている | ~と述べている |
できる | 可能である |
分からない | 不明である |
当たり前だ | 自明である・当然である |
疑問詞
口語表現 | レポートらしい表現 |
---|---|
どうして・なんで | なぜ |
どんな | どのような |
どっち | どちら・いずれか |
指示表現
口語表現 | レポートらしい表現 |
---|---|
こっち | こちら |
こんな | このような |
その他表現
口語表現 | レポートらしい表現 |
---|---|
私は | 筆者は |
このレポート | 本レポート・本稿 |
我が国では | 日本では |
まとめ
文章のイメージというのは大切です。内容に自信のない人は、文章表現だけでも意識してみてください。
結論
レポートにふさわしい表現を使えば、内容がイマイチでもそれなりの文章に見える。
もし「文末表現についても知りたい」という方がいれば、こちらをどうぞ。
レポートの文末表現|「ですます」口調や「思う」を語尾で使わない