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レポートにおける本論の書き方|本論は主張を納得させるために書く

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正直にいって、本論を書くのがもっとも難しい。

序論の書き方」「結論の書き方」で述べたように、序論や結論には「型」がある程度きまっているので、それになぞらえれば書くことができますが、本論にはそれがありません。

いや厳密にいえば、レポートの分野、種類、性質によって書き方が多岐にわたることから、一括りにこうだとは言えないというほうが正しいです。

「本論の型を期待していたのに…」

という方、御免。

しかし、具体的な「型」はなくとも、書き方の「視点」はあります。「視点」が分かれば、友達を出し抜けるぐらいのレベルアップにはつながりますので、そちらでご勘弁ください。

以下、本論の書くにあたって意識すべき視点を説明します。

本論の分量

「序論」「本論」「結論」の分量の目安を以下に示します。

  • 序論
    →分量は全体の10~15程度
  • 本論
    →分量は全体の70~80%程度
  • 結論
    →分量は全体の10~15%程度

これらはあくまでも目安です。分量はレポートによってさまざまですので、臨機応変に対応してください。

本論は「なぜそういう主張をするのか証明するところ」である

本論のメインは「主張すること」ではなく「なぜそういう主張になるのか証明すること」です。

レポートの書き方を知らない方は、「~と考える。~と考える。」というように、なにかを主張しつづけねばという謎の強迫観念をとかく抱きがちです。しかし、それは間違いです。

主張することはいくつも要らない。ひとつだけでいい。

そのかわりに主張にいたった理由や根拠が重要になります。

理由や根拠の重要性は、実生活で想像してみれば分かりやすいです。たとえば、彼女に浮気を疑われたときに、

「俺は浮気していない!(おわり)」

なんて人はいないでしょう。ほとんどの人はなにかしらの理由や根拠を示すはずです。

「俺は浮気していない!このラインが証拠だ。ほらそっけないラインしかしていないだろ⁉信じてくれよ」

というふうに。

レポートも同じです。

人を納得させるためには、主張を述べるだけではだれも信じてくれません。主張までの理由や根拠をしっかりと説明してやっと納得してもらえるようになります。

「本論は理由や根拠をメインで述べるところ」だという意識をもっておいてださい。

証明する際に意識すべき視点

本論の中身はさまざまですので一括りにこうだと断言することはできませんが、最低限これだけは意識しておいてください。

それは、

  • 信頼できる根拠をしめすこと
  • 他者の意見を引用すること
  • 反対意見も提示すること
  • パラグラフライティングを使うこと

です。

これらの視点とテクニックを知っているかいないかで、文章レベルに雲泥の差が出るはずです。

以下でくわしく説明します。

信頼できる根拠をしめすこと

信頼できる根拠があると人を納得させやすくなります。

先ほどの例でいうと、もし仮にラインのやりとりが残っていなければ、「浮気していない」という彼の主張も信じてもらえません。反対に「浮気してるでしょ」という彼女の主張も、ラインが残っていなければ通用しません。

ようするに主張をするには根拠が必要なのです。

そしてその根拠は信用できるものでなくてはなりません。改ざんされているラインのやりとりでは、言わずもがな、なにも議論できませんから。

ここでズルがしこい人は、

「ウソでもホンモノっぽくカモフラージュすれば気づかれないのでは?」

とニヤリとしていることでしょう。

しかし、レポートでそれはできません。根拠がホンモノか、つまり信頼できるかの判断は「引用が正しくなされているか」をみれば分かるからです。

引用元がしめされていない根拠では、それが本当かウソか判断できません。架空の引用元を記載したとしても、調べればすぐにバレてしまいます。

引用は義務感でイヤイヤするのではなく、「信頼性を増すためのいい根拠はないか⁉」というぐらい前のめりなキモチでするものです。ここを勘違いしてはいけません。

このあたりのことは引用なしのレポートではダメな理由でくわしく説明しています。ぜひご覧ください。

引用なしのレポートではダメな理由|参考文献リストを書いただけで満足してはいけない

他者の意見を引用すること

他者の意見を引用するのも、納得させるためのテクニックのひとつです。

よく使われるパターンとして挙げられるのが、

  • 援護パターン
    自分と同じ意見を引用して、「この人も私と同じ意見なんです!」
  • 論破パターン
    自分と反対意見を引用をして、「この人はこう言っているけれど、ここが間違っているのでは?」

この2点です。

援護パターンで注意が必要なのは、他者の引用文ありきの意見になってはいけないということです。

メインはあなたの主張です。

引用文はあなたの主張についている付属品だと思ってください。付属品がメインになってはいけません。

反対意見も提示すること

反対意見を提示することは納得度を高めるためにすこぶる重要です。

自分の意見ばかり主張している文章というのは、なかなか客観的な意見になりにくいからです。

で、具体的にどうやって書いていくかというと、まず自分の頭の中で肯定派反対派を用意します。そしてその二人で議論させます。

肯定派
「俺は浮気していない(主張)!このラインが証拠だ。ほら、女の子にそっけないライン(根拠)しかしていないだろ⁉」

反対派
「ここのどこがそっけないっていうの?ほら、ラインの文面(根拠)をみると優しく返事してるじゃない!そしてラリー(根拠)も結構続いてる!」

肯定派
「たしかに今後の人間関係にキズがつかないように既読無視しないで優しく返事をした。ただ、返信時間(根拠)をみてくれよ。めちゃくちゃ時間が空いているだろ?」

というように。

これをさびしく自分ひとりでやって文章に落とし込んでいくイメージです。

ここで注意したいのが、反対派の意見であっても理由や根拠もしっかりと書かないといけないということです。反対派だからといっておざなりにすれば、レポート全体の説得力が弱まってしまいます。

ガチンコで反対意見と戦わせることが重要です。

戦わせてもなお「自分の意見のほうがよい」といえると誰もが納得する主張になります。

パラグラフ・ライティングを使うこと

パラグラフ・ライティングは論文でよく使われる文章構造の「型」です。

書き方を端的にいえば、「ひとつの段落につき、いいたいことはひとつまで。いいたいことは段落に冒頭にもってくる」です。

イメージしやすいように以下に例文を貼っておきます。

 僕は隣のクラスの愛子ちゃんと付き合いたいと思っている。なぜなら愛子ちゃんはいつも笑顔でかわいらしく、誰にでも優しいからだ。もちろん僕にも優しい。以前僕がテストの点数が悪くて落ち込んでいたとき、励ましてくれたのが、異性として意識しはじめたきっかけだ。愛子ちゃんの優しいひとことに僕の心がトゥンクと鳴ったのは今でも忘れられない。その事件以降、僕は愛子ちゃんのことを目で追うようになった。このような経緯から、僕は気づかないうちに愛子ちゃんのことを好きになっていた。
 ただ心配なのは、彼女のほうは誰を好いているのか分からないという点である。彼女は以前、僕に優しくしてくれたことがあったため、僕のことが好きだという可能性はある。しかし、ここで注意したいのが誰にでも優しいという彼女の性格である。彼女は僕以外の男にも優しくしているだろうから、一度優しくされたからといって僕のことが好きだという証拠にはならない。
 この状況で僕が彼女と付き合うために必要なことは、彼女が誰に好意を抱いているか調査することである。なぜなら、彼女に好きな人がいるのか、そして誰のことが好きなのかが分からないと、手の打ちようがないからである。告白をして相手の気持ちを確かめることも可能だが、振られるリスクが高いため現実的ではない。もし仮に他の男子のことが好きだと分かれば、進んでやりたくはないがその男子の悪い噂を流すことも考えられよう。また、彼女が僕のことが好きなのであれば、僕のほうから告白してあげないこともない。要するに僕の次のアクションを決めるためには、彼女の胸の内をすこしばかりでも理解しておく必要があるというわけだ。

文章構造を明確にすることで論理的な文章となり、納得度を高めることができます。

くわしく知りたい方はパラグラフ・ライティングの作法をどうぞ。

パラグラフ・ライティングの作法|文章構造で何をいいたいか伝わりやすくする

まとめ

本記事では本論を書くときの「視点」に注力してお伝えしました。

本論のメインは「主張すること」ではなく「なぜそういう主張になるのか証明すること」です。主張はいくつあっても理由や証拠がなければ人は納得してくれません。

そして、証明する際に意識すべきことは、

  • 信頼できる根拠をしめすこと
  • 他者の意見を引用すること
  • 反対意見も提示すること
  • パラグラフライティングを使うこと

です。

これらは書き方の「型」ではないので、これらを頭にいれておくだけでスラスラと書けるようになるとは正直言いきれません。しかし、構成をねる際の手がかりにはなると思います。

構成を考える際に本記事を参考にされてください。