レポートを上手く書くならこの本がおすすめ

レポートにおける最後の締め方|締めの言葉と言いまわしをいくつか紹介する

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レポートを書きなれていない。そんな人はレポートの最後に、次のような文を書いてしまいがち。

このレポートを通して~を学んだ。

これを機に~したい。

こういう「最後に前向きなこと言っとけばいいっしょ」的な文章は、レポートにはいりません。

レポートでは、簡潔に意見と根拠を伝える。それがすべてです。感想や無駄にいいことを言おうとする必要はない。最後はあっさりと終わるのが普通なんです。

では、具体的にどのような締め方をすればいいのでしょうか。

その答えは、次のどちらかで締めくくることです。

  • 結論
  • 自己評価

この2パターンで締めると、レポートや論文らしく仕上がります。以下でくわしく解説します。

※本記事は最後の言いまわしに重点をおいています。結論全体の書き方についてはレポートにおける結論の書き方|「おわりに」についての根本的な考え方を伝授するをご覧ください。

パターン1:結論で締めくくる

締めの言葉でよくあるのが、結論を最後にもう一度いうパターン。

このとき、注意してほしいのは同じフレーズの繰り返しです。

「さいごに結論を書けばいいんだろ!」と早合点して、さっき書いた結論の文をそのままもってきてはいけません。同じ文が続くのは、スマートじゃないですからね。

ということで、言いまわし変えて結論を述べます。

しかしながら、結論で締めくくると言っても、どんなフレーズをつかえばいいのかイメージできないでしょう。そこで使えそうな例文を用意しました。

結論

以上で論じてきたように、〇〇は ~である。

条件つきの結論

~に思われる。ただし、~に限っては~であろう。

条件を最後にして締めくくるのは、結論を「YES」や「NO」だけで答えられないとき。「基本的にYESだけど、こんな場合のときだけはNOね」みたいなときに使います。

疑問形の結論

〇〇は~なのではないだろうか。

疑問形の結論をつかうのは、文学や歴史など、「解釈」が結論となる分野です。これら以外の分野ではあまり見ない印象です。

総括

〇〇は~であることを確認して終わることとしたい。

パターン2: 自己評価で締めくくる

最後に自分の論を客観的に分析するのもよくあるパターン。

どんなところが評価できるか。自分の論に弱点はあるのか。他に論じるべきことはないか。これらを自分自身で評価します。

このパターンでよく使われるのは、

弱点:〇〇ができなかった → 展望:今後の課題としたい

という文章構成です。

自分の文章のどこがダメかを自分自身で指摘することで、

「ここの論が甘いってのは自分でも分かってんすよ」
「もっとくわしく論じたかったけど、字数オーバーで…」

というようにうまく書けなかった言い訳を暗にすることができる。さらにこれからの展望につなげることができる。結構つかえます。

ということで、用意した例文をいくつか紹介します。

評価

このことから~(仮説など)は妥当だと考えてよいだろう。

見つけた課題

本稿では、~を明らかにした。しかしながら、~については明らかにできなかった。 今後の課題としたい。

まとめ:パターンさえ知っとばいい

最後にまとめです。レポートや論文の最後は、

  • 結論
  • 自己評価

このどちらかで締めると、それなりの文章に見えます。

このように、レポートや論文なんて、書き方のパターンさえ知っておけばいいのです。もし書けないのなら、それは書き方を知らないだけ。センスがないとかではありません。

「形から入って心に至る」

中身はダメでもまず形から。書き方の「型」をマスターできれば、おのずと中身もついてきます。

レポートにおける結論の書き方|「おわりに」についての根本的な考え方を伝授する