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本記事では次のような悩みを解決します。
- ネットから引用するとき、文中の文献注の書き方は変わるのか
- ネット記事の著者名がわからないときはどうするのか
- ネット記事の出版年がわからないときはどうするのか
本記事では、ネットで手に入れた文献を引用するために、
- 「参考文献」として引用する方法
- 「資料」として引用する方法
この2つの方法を紹介します。
要点
ネットであれ文献注の書き方は一緒。引用した後に(著者名 出版年)をつける。もし著者名や出版年がわからないなら、その文献は資料として引用したほうがいい。
本記事は、引用の基本がわかっている人向けの記事です。
直接引用や間接引用についてまだよく理解していない人は、本記事を読むまえに以下の2つの記事を読むことをおすすめします。
直接引用の書き方|レポートで他者の文章を抜粋するときは直接引用を使う 間接引用の書き方|間接引用はただの「要約」ではないことを解説する目次
引用文献には信頼性が必要
まずは「引用」の大前提から。引用をするときに大事なのは、
その文章を “誰” が書いたのか
です。
あなたが引用をしようとしている文章の著者(団体)は、
- その分野で権威のある人ですか?
- 周りから評価されている人ですか?
- どんな研究をしている人ですか?
引用をする前にもう一度、確かめてください。
誰だか分からない素人の文章を引用するのはやめるべきです。ましてや、「著者がわからない文献」から引用するのは愚の骨頂。
そもそも誰が、どんな団体が書いたかわからない文章なんぞ信じてはいけないのです。引用してはいけないのです。
とはいえ、ネット上に転がっている情報は、素人が書いているものがほとんど。普通にGoogleで検索して、信頼できる文献を見つけるのはなかなか難しい。
ネット上で信頼できる文献を探す方法を知りたい方は、こちらをどうぞ。
ネットを使った参考文献の探し方|レポートや卒論で役立つ文献検索の方法を紹介する参考文献として引用する方法
どんな文献であれ、引用をしたら必ず「文献注」をつけます(本サイトでは、文中で参考文献をしめす注釈のことを文献注と略して表現しています)。
基本形
著者名(団体名)と出版年がわかる場合は、いつもどおりに文献注を書きます。
(著者名 出版年: ページ)
(著者名 出版年)
基本的な文献注の書き方についてはこちらをどうぞ。
文中における引用表示|引用したあとの参考文献の書き方を解説する出版年がわからない場合
(著者名 最終更新年)
(著者名 取得年) ※取得日=閲覧日
著者名がわからない場合
(ウェブサイト名 出版年)
(「タイトル」 ウェブサイト名 出版年)
著者名(団体名)がわからない場合、タイトルやウェブサイト名をかわりに記載します。タイトルは 「 」 でくくります。
※とくに書き方に決まりがあるわけではありません。文献リストの書き方に合わせて書けていればOKです(文献リストのウェブサイト名を『』でくくっているなら文献注にも『』でくくるなど)。
一応、ここでは著者名がわからないときの書き方を紹介しましたが、私個人としては、次に紹介する方法で引用をするのがおすすめです。
資料として引用する方法
著者名がわからない場合、それは参考文献ではなく資料として扱います。
- 著者名(団体名)がある文書 → 参考文献
- 著者名(団体名)がない文書 → 資料
資料として引用する場合は、注をつけてそこに参照方法を書く、もしくは次のように文献注を書けばいい。
~と述べている(「SISTとは」https://jipsti.jst.go.jp/ 2021年9月16日閲覧)。
「資料」として引用する場合は、文献リストにもういちど文献情報を書く必要はありません。
まとめ
要点
ネットであれ文献注の書き方は一緒。引用した後に(著者名 出版年)をつける。もし著者名や出版年がわからないなら、その文献は資料として引用したほうがいい。
本記事のはじめに、
「文献情報がわからないなら引用なんてするな!」
と厳しいことを言いました。
が、レポートは論文を書く練習です。いろんな種類の課題があるので、ネット記事から引用せざるを得ない状況ももちろんあるでしょう。
そんなときは、本記事で紹介した方法で書けていれば、とりあえず大丈夫です。ネット記事から引用しないに越したことはありませんが。
引用できるようになったら、参考文献の書き方の記事もどうぞ。
参考文献の書き方(ネット上の文書)|ウェブサイトを参考にしたレポートにはURLをつける