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本記事では次のような悩みを解決します。
- どんなネットの情報なら参考文献にできるのか
- 文献を検索できるサイトを教えてほしい
インターネットが普及した現在、調べものはなんでもスマホ。
レポートを書くときも、スマホ・PCが便利だからといって、むやみやたらにネットの情報を参考文献にするのはダメです。
それは信用できない情報が含まれているからです。
したがって、文献を探すときのポイントは、
- 信頼できる情報を見分ける方法
- 信頼できる情報を手に入れられるサイト
この2つを知っておくことです。本記事を読むと、簡単に文献を探し出すことができるようになります。
結論
ネットの情報は信用ならないものばかりである。しかし、ごくわずか信頼できるサイトがある。それらを使いこなせるようになろう。
目次
信頼できるサイトなのか判断する方法
参考文献を探すときに必要なのは、信頼できる文献か見極めることです。(その理由はこちらの記事で述べています)
参考文献なしのレポートではダメな理由|客観的な文章にするには文献が必要であるそこでまずは、ネットの文献が信頼できるか判断する方法を教えます。
信頼できるページか見分けるには、次の3つの方法を使うといいです。
- 誰が書いたのかで判断する
- URLで判断する
- 現物があるかで判断する
それぞれについて以下で説明します。
誰が書いたのかで判断する
信頼性は「だれが書いたか」で判断するのが基本。
なぜなら、インターネットには、
- 「素人」が書いたもの
- 「研究者」が書いたもの
が混在しているからです。レポートを書くときには、著者がどのような人物(団体)かしっかり把握した上で参考にします。
たまに「参考にしたサイトの著者(団体)がわからない…」なんてことを言う人がいますが、そもそもそんな文献は信用してはいけません。
参考文献にしてはいけないサイトの代表例を挙げておきます。
参考文献にしてはいけないサイト
- Wikipedia
- 匿名の個人ブログ
ただし、このようなサイトは ”広く浅く” 情報を収集するのにとても使えます。
URLで判断する
URLのドメインを見れば、「どのような人・団体がサイトを運営しているのか」がわかります。
たとえば、「文化庁」のサイトのURLの場合、
URL
https://www.bunka.go.jp ←ここ(ドメイン)で判断
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/
”.go.jp” の部分がドメインと言います。「このページは、政府機関のものだよ」ということを表しています。
他にも ”.go.jp” のように信頼性の高いドメインは存在します。次に挙げるようなサイトです。
属性 | ドメイン |
---|---|
大学・研究機関 | .ac.jp |
大学以外の教育機関 | .ed.jp |
政府機関 | .go.jp |
地方自治体 | .lg.jp |
レポートには学術的な文献が必要なので、「.ac.jp」 のサイトが最も参考になるでしょう。
「.com」や「.net」などのドメインであっても、参考文献になりえないというわけではありません。著者が分かっていて、その著者が研究者の場合は、当然、参考文献として使えます。
現物があるかで判断する
ネット上 “のみ” で公開されている情報は、参考文献に向いてないものが多い。
インターネットの情報は更新される、消される、元の文章が見ることができなくなる。そうなると、
「このサイトのここを参考にしましたよ」
と証明できなくなります。それでは信頼性が保てない。というわけで、同じネットの情報だとしても、
- ネット “のみ” で公開されている情報
- 現物のあるネットの情報
では信頼性が変わってきます。
つまり、現物がある資料を参考文献にするほうが好ましいのです。
インターネットで文献を探す方法
上で述べた3つの判別方法を使って文献を探すと、
いいこと書いてある文献見つけた!でも、つかえない文献か…また、つかえない文献。またまた、つかえない文献。はぁ。
ため息がでるくらいめんどくさい。それもそのはず。ネットの情報で参考文献として使えるものは、ごくごくわずかに限られるからです。
広大なネットの海から、参考文献として使える文献を探すのは至難の業。
というわけで、文献を探す方法を知っておく必要があります。文献を探すときは、以下の2つのアプローチをします。
ネットから文献を探す方法
- 広く浅く調べる(下調べ)
- 狭く深く調べる(文献入手)
詳しくは以下で説明します。
広く浅く調べる(下調べ)
まったく知識のない状態からレポートを書く場合、やみくもに文献を探しても時間がかかるだけです。
そんなときは、以下のようなサイトで下調べをします。
これらのサイトで、基礎的な知識を収集します。概要。専門用語。定説。その分野では「常識」と言われているような知識です。
ちなみに、一般常識は引用したり参考文献にしたりする必要はありません。自分の言葉で書くだけでいい。理由は以下の記事で。
どこまでが剽窃・盗用なのか|レポートの参考文献と引用の扱い方を解説する「広く浅く」調べられたら、ある程度、書きたいテーマが定まってくるはず。そしたら、今度は「狭く深く」調べていきます。
狭く深く調べる(文献入手)
ここからが本番です。
参考文献になりえるような文献、すなわち、レポートで実際に引用できるような文献をネットで探していきます。
文献の入手方法は、以下の4つに分けられます。
- Google検索
- 図書・論文検索
- 統計データ
- 新聞情報
詳しく説明します。
Googleで検索して文献を探すときは、以下のようなキーワードで検索してみるのがおすすめ。
「”検索ワード” .ac.jp」
「”検索ワード” .pdf」
「”検索ワード” .pdf -.ac.jp」
※個人でホームページを作っている研究者のサイトを探すとき
「.ac.jp」「.pdf」をつけることで、参考文献としてつかえる資料がヒットしやすくなるはずです。
- CiNii Research
論文や本などの学術資料を検索できるサイト。「本文リンクあり」にチェックを入れて論文検索すると、PDFで入手できる論文が表示される。
また、このサイトで読みたい本が見つかった場合は、大学図書館に相談してみるといい。他の図書館へ複写依頼したり相互貸借できたりするはずです。 - J-STAGE
こちらも論文などの学術資料を検索できるサイト。論文を探すのに慣れていないのなら、こちらのサイトのほうが感覚的に使いやすいのでおすすめ。
参考文献を探すときに、必ず知っておきたいサイトの2つ。レポートから卒論までお世話になることになります。
- e-Stat
統計データ(国土・人口・賃金・経済など)が得られるサイト
数字をつかって説明したいときは、このサイトが使える。数字(統計データ)を使うことで、文章の説得力が高まります。
- 聞蔵Ⅱビジュアル(朝日新聞社)
1879年~現在までのすべての朝日新聞記事を読める - ヨミダス歴史館(読売新聞社)
明治から現代までの読売新聞記事1200万本以上がネットで読める - 日経テレコン(日本経済新聞社)
過去40年分の新聞・雑誌記事から経済情報を知ることができる
※大学図書館のリンクからページを開いたほうがいいので、本記事からのリンクは張っていません
大学図書館がそれぞれの新聞社と契約をしているため、大学の外での利用はできません。読むためには、以下の手順をふむ必要があります。
- 学内のLANにつながったパソコンで大学図書館のホームページを開く
- 大学図書館のホームページには、それぞれの新聞サイトのリンクが張ってあるはず。そこを経由してサイトに入る
もし分からなかったら、自分の大学図書館のホームページを見てみることをおすすめします。
まとめ
結論
ネットの情報は信用ならないものばかりである。しかし、ごくわずか信頼できるサイトがある。それらを使いこなせるようになろう。
本記事では、参考文献の探し方について説明しました。
信頼できる情報が参考文献になったことで、より信頼性のあるレポートになったはずです。
が、それだけでは完全に信頼できるレポートになったと言いきれません。
信頼できるレポートにするには、「引用」が必要です。くわしくは以下の記事をどうぞ。
引用なしのレポートではダメな理由|参考文献リストを書いただけで満足してはいけない