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本記事は次のような悩みを解決します。
- 参考文献はなくてもいいのか
- レポートに参考文献が必要な理由ってなんなのか
小・中・高と感想文しか書いてこなかった大学生に、
「レポートに参考文献をつけろ」
といっても、いきなりすぎて使いこなせないはずです。
なんのために参考文献を書いているのか。参考文献の役割とは何なのか。これらを知らないから、間違った参考文献の選び方・使い方をしてしまうんです。
そこで、本記事ではレポートでの参考文献の必要性を説いていきます。本質を理解することで、しっかりとしたレポートが書けるようになるはずです。
結論
レポートや論文には、文献の「数」と「質」が必要である。なぜなら、自分の意見を「客観的」にしなくてはならないからだ。
目次
参考文献なしのレポートがダメな理由
レポートや論文には「参考文献」が必須です。
なぜならレポート・論文では、
他の人に納得してもらえるように、「客観的な意見」を述べなくてはいけない
という大原則があるからです。ここで、
「ん?客観的な意見と参考文献が、どう関係してるの?」
と疑問に思った人もいるでしょう。そんな人に向けて分かりやすく説明します。
たとえば、あなたが他人の意見を聞くとき、次のどちらの意見を信じようと思いますか。
- 「~と考えられる。根拠はない」
- 「~と考えられる。専門家が調べたデータが根拠である」
はい。当然、後者ですよね。その理由は次のとおりです。
「自分の思い」を理由にしている文章で、何も根拠がない。これは誰からも信用されない主観的な意見。ただの感想文です。
「信頼できる意見・データ」を根拠にしています。根拠をもとに自分の考えを補強しているので、意見が客観的になっています。
「主観的な意見」と「客観的な意見」の明確な違いは、「信頼できる根拠」があるかどうかです。
したがって、レポートや論文のように客観的な意見を述べるときは、「参考文献」から根拠を探す必要があるのです。
信頼性のない情報を参考文献にしてはいけない
レポートや論文において「その参考文献が信頼できるか」は非常に重要です。
どのくらい重要なのか。日常生活に置き換えてみます。
たとえば、
体調が悪くて、いつもの風邪とは違う。どう対処すればいいのか分からない。不安だ。
というとき。
あなたは次のどちらの意見を信用しますか。
- 友達の意見
- 医師の意見
当然、医師の意見を信用しますよね。専門的な知識のない友達の意見なんて信用できないですから。
参考文献もこれと同じです。信頼できない情報を参考文献にするのは、
「友達の意見を参考にしましたよ」
と言うのと一緒。
友達の情報を参考にしたレポートで、「ほうほう、なるほどな」と思う大人がいるでしょうか。いや、いませんね。
参考文献は信頼できないと意味がないのです。
信頼できる情報と信頼できない情報
参考文献の必要性がわかったところで、どれが「信頼できる情報」なのか区別できないと意味がない。
たとえば、「Wikipedia」なんかは信頼できません。
ぱっと見では、専門的なことまで深く書かれている。情報に間違いなんて無さなそう。なのに、参考文献にしてはいけません。
何がダメなのか。
そこで、「信頼できる情報」と「信頼できない情報」の見分け方を説明します。
信頼できる情報とは、以下のようなところから得られた情報です。
- 公的機関・研究機関のサイト
- 書籍・論文
これらに書いてあるものは、一次情報(研究・調査によって新たに判明したもの)で、信頼性もあるので参考文献として使えます。
また、新聞記事は一次情報ではありませんが、それなりに信頼性があるので参考文献として使うことができます。
次のような特徴をもつ文献は、信頼できない情報です。
- 著者が分からない
- 出典(情報源)が示されていない
- 同じ文献をのちに読者が入手できない
これを参考にすると、やはり「匿名サイト」や「個人ブログ」は、信頼できない情報ということになります。
「どうやって信頼できる文献を入手するのか」
「どんなサイトなら信頼できるのか」
具体的に知りたい人は、以下の記事をどうぞ。
ネットを使った参考文献の探し方|レポートや卒論で役立つ文献検索の方法を紹介する参考文献は複数あるのが好ましい
参考文献があっても以下のようなレポートは、あまりよろしくない。
- 参考文献が1つしかない
- 同一人物の文献しか参考にしていない
よくない理由。それは、「オリジナリティのないレポート」ができあがってしまうからです。
たとえば、1冊の本だけしか読まずにレポートを書いた場合。
知識。考え方。論証の仕方。その分野について深く知らない学生にとって、その本の内容がすべてです。
その本で何か考慮してない点がないか。その本とは違った観点から書けないか。そんなことを判断する余裕がうまれない。
つまり、一冊の本しか読まないと、その本の著者の意見に支配されやすくなるのです。
結果として、その本の要約をしているようなレポートが完成してしまう。
そんな文章は、読む価値ないですよね。元の本を読んだほうがマシなんですから。
だから、レポートや論文では、いろいろな人の意見をふまえた上で、自分の意見を述べることが重要なのです。
まとめ
結論
レポートや論文には、文献の「数」と「質」が必要である。なぜなら、自分の意見を客観的にしなくてはならないからだ。
本記事では、参考文献の必要性を説きました。
参考文献をつけるだけで、レポートが客観的になります。
しかし、勘違いしている人はいませんか。参考文献をつけるというのは、「参考文献リスト」に書くことだと。
それではダメです。
レポートを客観的にするには、参考文献から「引用」をしなくてはなりません。詳しくはこちらをどうぞ。
引用なしのレポートではダメな理由|参考文献リストを書いただけで満足してはいけない